タカラ 世界の艦船 ローレライ編 伊507 1/700 300円
映画「ローレライ」とタイアップした食玩。主役メカの伊507です。元ネタはフランスの実在の潜水艦スルクフです。
なんと言っても特徴は、巨大な水密式の20.3cm連装砲です。20.3cm?それって重巡洋艦の主砲やんけ。それも連装!なんという罰当たりな潜水艦なんでしょう。
実在のスルクフは20.3cm連装砲の他には、攻撃用に55cm魚雷発射管を艦首に4門、艦尾に4連装1門、商船攻撃用に40cm魚雷4連装発射管を1門装備、また艦橋後部に水偵を装備って、第4艦隊事件も真っ青のどんだけ仕様ですね。
映画の伊507では、元のスルクフの水偵格納庫にローレライシステム搭載のN式潜航艇を搭載。その他の武装はまんまという困ったちゃん仕様。すげーな。
実在のフランス潜水艦スルクフは特に戦歴もなく、フランスがドイツに降伏後は自由フランスに所属。1942年2月カリブ海で船団護衛中、アメリカ商船と衝突、あっけなく沈没するというしょっぱい艦歴なのでした。実際はそのまま海底へGOだったのですが原作「終戦のローレライ」では、乗組員の必死の努力でその後浮上、ドイツUボートに捕獲されます。そしてドイツでローレライシステムを搭載。ドイツ降伏後日本へ、という流れだそうです。
なんだかこんな奇想天外トンデモ潜水艦を見ていると、その昔流行った「紺碧の艦隊」に出てきた潜水艦を思い出します。