大日本帝国海軍 重巡洋艦 鳥海 1940年 300円
皆様こんばんは。仁ドグマです。今晩ご紹介するのは、大日本帝国海軍の重巡洋艦「鳥海」のスケールモデルです。台座には「1940」とあり、昭和15年の状態を示すモデルだと思われます。300円で某リサイクルショップで購入。昨日ご紹介した足柄と同じ日に購入しました。
鳥海は高雄型重巡洋艦の4番艦です。第1次ソロモン海戦でガダルカナルに殴り込みをかけて、一方的な大勝利を得た第8艦隊の旗艦で有名ですよね。「艦これ」では、摩耶とともに、「改2」まで改装できる艦娘ですね。
昨日ご紹介した足柄型の後継型です。足柄型の性能を維持し、居住環境の改善や指揮能力の充実を図ったタイプです。巨大な艦橋がトレードマークですね。
武装は20cm連装砲5基、61cm連装魚雷発射管4門、12cm単装高角砲4門、水上偵察機3機です。残りの「高雄」、「愛宕」、「摩耶」の3艦は、近代改装時に魚雷発射管を4連装に、高角砲も12.7cmの連装に改装されましたが、鳥海は戦没まで主兵装は竣工当時のままでした。ちなみに25mmや13mm機関銃は増備されましたよ。
大東亜戦争開戦時は、南遣艦隊旗艦として、小澤治三郎中将が座乗し、マレー作戦を支援しました。
第1次ソロモン海戦では、三川軍一中将の旗艦として活躍。敵重巡洋艦をスコボコにしますが、輸送船をやっつけなかったことで、結果的にあんまりよろしくないその後の展開になりました。なので三川中将は予備役に編入されました。
運命のレイテ沖海戦では、第4戦隊の一員として栗田中将直卒のもと、レイテ湾に向かう途中、アメリカ潜水艦2隻により、「愛宕」、「摩耶」が撃沈され、「高雄」も重傷を負ってしまいます。唯一残った「鳥海」は第5戦隊に編入。羽黒とともにレイテに向かい進撃しました。途中のサマール沖海戦では、アメリカ護衛空母部隊を攻撃中、攻撃を受け艦中央部に被弾、魚雷が誘爆して大損害を受けます。舵も故障し、もはや絶体絶命。駆逐艦藤波が救助を命じられ、生存者を救助後、魚雷で処分しました。こうして鳥海はレイテの海に沈みました。
艦尾から。第四砲塔のすぐ近くの水上偵察機の設備(カタパルト、クレーンなど)が見えますね。この位置だと、第四砲塔の発射の爆風で水上機が破損することがあるはずです。(妙高はスラバヤ沖海戦で破損しました)
じつは、鳥海の生存者を救助した夕雲型駆逐艦の藤波は、その後米国軍機の空襲を、受け沈没。ということで、鳥海、藤波ともに生存者はゼロということだそうです。実際は近くの島とかにたどりついた方もごく少数はいると仁ドグマは思うのですが、なにぶん当時のフィリピンの対日感情は最悪で、現地人に見つかったら殺されたそうです。(レイテでもたくさん殺されました)いずれにせよ、生きて日本の土を踏んだ方はゼロ。それが戦争の悲しい現実です。