タミヤ 1/48ミリタリーミニチュアシリーズ ドイツ駆逐戦車 ヘッツァー 中期生産型 1/48 1000円
仁ドグマです。こんばんは。今夜ご紹介するのは、タミヤの1/48スケールのプラモデル、ドイツ駆逐戦車「ヘッツァー」です。数年前某リサイクルショップで購入しました。ヘッツァーは38(t)戦車で有名なチェコのBMM社が大戦末期に開発した軽駆逐戦車です。Ⅱ号戦車L型と採用を争って負けた新型38(t)戦車の部品を流用してつくられました。ちなみに戦後も生産され、スイス軍などが装備していました。ちなみにスイス軍が装備していたヘッツァーは、戦車砲をⅢ号突撃砲と同じ戦車砲に換装して、G13という名称で使用されました。
こんな小さい車体で48口径75mm対戦車砲を装備。車体正面には車内から操作できるリモコン式機銃も装備されています。安価の割に強力な対戦車兵器ということで大量生産されました。1年足らずで2800両近く生産されました。
横から。軽駆逐戦車という言葉にぴったりの車格。転輪も大きくてなんだか機動力ありそうですね。装甲も傾斜装甲で防御力ありそうです。
ですが・・・、実はそうでもないんですって。戦車砲が右側によせてセットされているため、車体のバランスが悪い、装甲板は正面はそこそこだけど、側面は気休め程度の厚さ、エンジン出力が低く、キャタピラの幅も狭いので機動性もよくない、車体が狭いので適切な車内レイアウトができず、右側に死角を抱えていました。うーん、強いの?弱いの?なんだか分からなくなっちゃった。
上面には砲隊鏡、リモコン式MG34機銃があります。性能はともかく、安価で生産性が良く、Ⅲ号突撃砲の後継機としてはうってつけだったようです。
車体後部。Ⅲ号突撃砲と比べて車体後部も装甲が傾斜しています。
キューポラが見られませんね。たしかⅢ号突撃砲にはありましたけどね。
ヘッツァーと言えば、新谷かおる先生の「戦場ロマンシリーズ」の「アルデンヌの白い虎」ですね。仁ドグマは、実はこの漫画で「スコルツェニー」の特殊部隊の存在を初めて知ったのでした。「アメリカ戦車に偽装したパンター戦車なんて本当にあるの?」なんて思っていたら、本当にあった!M10に偽装したパンター。
真正面から。こう見ると、本当に極端に戦車砲が片側に寄せられてオフセットされていますね。それだけ車内はせまいということ。
砲を左右に振ってみました。
旋回砲塔ではないので、砲は左右少しの角度しか指向しません。なのでドライバーがこまめに車体の向きを変えないといけないのです。チームプレーが必要な車両ですね。
既にご紹介した「ロンメル」こと、駆逐戦車ヤークトパンサーと。大人と子ども程の大きさの違いがありますね。ヘッツァーの小ささがよくお分かりいただけるのではないかと。
みなさんはどちらに乗りたいですか?