タカラ 世界の艦船 人間魚雷マルダー 1/72 200円
ホビーオフで200円で購入したドイツの人間魚雷マルダーです。訓練用弾頭装備(紅白しま模様)と実弾仕様(奥の方)、それぞれ200円で計400円也。
日本では人間魚雷回天が有名ですね。悲しい兵器です。ドイツでは、この人間魚雷マルダーです。日本の回天は実弾装備の魚雷に乗って文字通り特攻したのに対し、ドイツのマルダーは、上の操縦用魚雷と下の攻撃用魚雷に分れており、下の攻撃用魚雷で攻撃した後、上の操縦用魚雷で帰投するという設計です。ということは、人間魚雷ではあるけど、マルダーは一応特攻ではありません。
上の操縦席を見てください。日本の人間魚雷回天は潜望鏡がありますが、マルダーはありません。これは何を意味するのか。そうです、水中では目が見えないということです。何ということでしょう!闇に紛れてこっそり忍び寄り攻撃します。しかも回天は操縦席内部は水が入ってきませんが、・・・まさか、そうです、マルダーの操縦席は水没します。よって酸素マスクをつけて操縦するのです。
ちなみにマルダーは人間魚雷ネーガー(姿形はマルダーのまんま)を40mまで潜航できるよう改造したもの。最初のネーガーは潜ることもできなかったのです。やばい。ドイツの科学力は世界一ではなかったのか。
ですが、ノルマンディーでイギリス駆逐艦「クォーン」を撃沈しています。よくがんばりましたですね。
回天にせよ、マルダーにせよ、ネーガーにせよ、このような最低な兵器にもかかわらず、「国を守りたい」と命をかけて戦った搭乗員の方には敬意を表したいと思います。ですが仁ドグマは乗りたくないです。